2006年 11月 06日
むーん、学校の授業難しい。
難しいから勉強なのよねと自分に言い聞かせつつ、 帰ってくると脳みそが脱力しちゃって宿題する気になんないぜ。 ついつい、手が関係ない本に伸びてしまうのでありました。 先日、相方が10ルピーでゲットしてきた古本、 『語りつぐ人びと*インドの民話』(もちろん日本語)。 子供がおばあちゃんから聞いて、それをまた自分の孫に伝えて… と、いうような素朴なインドのお話がたくさん。 学校の授業でもインドの物語をたくさん聞かされましたが、 登場人物が最後に死んじゃう話が多かった。 しかも首チョンパとか丸焼けとか、けっこうグロ系なのだ。 聞かされる学生たちも、「え〜、またマルガヤー(死んじゃった)?」 と、ちょっと食傷気味。 でも、この本にはほのぼの系のお話もいっぱい載っていて、 (死んじゃう話もいっぱいだけどさ) なーんだインドにもやっぱりこんなお話もあるんじゃん。と。 その中から一つご紹介。 昔々、ある小さな村に、6つの家がありました。 そのうち1つの家には、仲の良いおじいさんとおばあさんが住んでいました。 ある日、おじいさんが「今日はパコーラー(野菜の天ぷら)が食べたいなあ」と言ったので、 おばあさんは早速パコーラーをこしらえました。 でも、材料のチャナ豆の粉が少なくて、たった5つしか出来ませんでした。 おばあさんは「おじいさんが3つお食べなさい。わたしは2つもらうから」 と言ったのですが、おじいさんも「いやいや、お前が3つ食べなさい」と譲りません。 言い争っているうちに日が暮れて、夜になってしまいました。 そこで2人は、明日の朝先に起きた方が3つパコーラーを食べる事に決め、 床に付きました。 朝になり、2人とも目を覚ましましたが、頑固に寝たふりをしていました。 一方、他の村人達は2人がいつまでも起きて来ないので、 心配になって様子を見に来ました。 すると、2人ともベッドの上で横になったまま目を覚ましません。 「じいさまとばあさまが、死んでしまった!」と泣きに泣いて大騒ぎ、 そのうちお葬式の支度が始まりました。 支度がすんだところで、おじいさんはこれ以上だまってはいられないと、 いそいで起き上がって言いました。 「わかったよ。わしが3つ、お前が2つ食べようじゃないか」 これを聞いて、驚いたのは村人達です。 「2人の幽霊が、わしら5軒の家のものを、2つ・3つと分けて喰おうとしている!」 みんな「お化けだ!お化けだ!」と叫びながら逃げ出しました。 だいぶ経ってから、2人はおもてに出て村人達にわけを説明しました。 それを聞いて村人は、笑いに笑いましたとさ。 チャンチャン♪ 我が家はわたしが3つ食べるな。多分。
by tacca531
| 2006-11-06 20:52
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