2008年 09月 03日
引越屋は手配した。
荷造りもし始めた。 2日後にはいよいよ引越しだーい。 と、鼻息が荒くなり始めたその日の夕暮れ時。 相方から電話。 「ケガしちゃった」 バイク通勤の相方。 昨今のデリーの、尋常でない道路状況。 しょっちゅう乱暴な車にあおられたり 足を車に踏まれたり(オイオイ)しているので、 「ついに交通事故ったか!骨でも折ったか!」 …と思ったらこんな説明 ↓ 会社帰りにバイクで走っていた。 そうしたら凧がひっかかった。 それで指を切っちゃった。 た、凧かい! そんなこと言われたって、 何のことやらわからないのが普通だと思うので、 ここで解説しませう。 ******** まず、8月15日はインドの独立記念日なんです。 んで、祝日なんですけど、 その日が近付くとみんな凧揚げするのね。 いわゆるケンカ凧で、糸の切り合いとかするんです。 その凧糸っていうのが問題でしてね。 日本の台所で焼豚作る時に使うような素朴なヤツじゃなくって、 最近じゃ中国製のグラスファイバーなんちゃらな糸とかが 売られるようになって、 この糸が丈夫すぎちゃって大変なんです。 デリーは一応都会なので、空き地なんか少ないのに、 みんな気にせず家の屋上とか道路とかで凧揚げ。 当然、電線にひっかかって辺り一帯は停電。 糸にひっかかって鳥も死んだりして、 動物愛護団体が抗議したり。 ********* …って、鳥どころじゃなーーーーい!! 人間も危ないってんだーーコラーーーッ!! 最初はバイクで走ってた相方のメットあたりに 糸がびゅーんと絡んだそうで、 全然切れないから指ではらいのけたら、 その指がスパッと。 ・・・・・・ ・・・・・・ なんとかバイクで帰って来たけど、 血ダラダラでした。 左手の人差し指をザックリやってます。 んで、いそいで近くの病院に行ったけど、 そこは24時間対応じゃなかったため、 応急処置だけ無料でしてくれて、 同じ系列の別のブランチに行くように言われる。 で、そこのエマージェンシーで相方、 5針縫われました。 血管が切れてて血がなかなか止まらず、 傷もけっこう深かった様子。 メットも一部破損。おそるべし今ドキの凧糸。 …そうして。 相方が包帯グルグルで迎えた引越し当日、 朝から雨が降ったりやんだり。 まだ傷がかなり痛むということで、 箸より重いものは持てません。 いやー、がんばったよ!わたくし! ビックリするほど働きましたよ! 相方も、痛みに耐えてよくがんばった! まあ、力仕事はほとんど引越し屋のおじさんたち (狭い部屋に8人もゾロゾロ来た)の仕事ですが。 とにかく流れ作業的にどんどん段ボールに詰めた荷物を、 トラックで運んで今度はどんどん箱から出して行く。 (段ボールのほとんどは当日返却しないといけません) でも、 「コレはその棚に並べて」 「そっちはタンスの中に」 なんて細かいことまでやってくれません。 こっちも「これはどこに入れよう」 なんて、考えてる余裕はなく、 ともかくひたすら手を動かす、 引越しマシーン(笑)になり、 箱を空けて空けて空けまくって、 荷物をどこかに詰めまくって、 ……終った…。 おじさんたちが帰って行った夕方。 雨季の涼しい風に吹かれながら、 ベランダから向かいの校庭を見つつ、 「もう、何も考えられない〜」 と、抜け殻状態の我ら2人。 本当に数時間、座ったまま動けませんでした。 そんなスタートでした。 そして相方の指、その後。 あんまり器用そうじゃないドクターにちくちく縫われて、 「ホントにこれで傷くっつくんだろうか」 と、本人はかなり不安だったみたいですが、 およそ10日後に無事抜糸。 失った肉とか皮膚とかも再生しているようで、 ちゃんとくっついております。 人間のからだってスゴいね。 ま、よかったねえ。 大変だったけど、指ですんだんだもの。 さて、続きは「その3」で。
by tacca531
| 2008-09-03 19:55
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